実は宇宙の事が大好きなんです。そこで簡単で今話題になっているベテルギウスに触れてみようと思います。
ベテルギウスはオリオン座の左上の赤色超巨星で、距離は640光年、肉眼では2番目に明るい恒星です。ですが変光星なため、5.8年毎に9番目まで落ち込むことが分かっています。
今までは太陽の様に丸い巨大な恒星だと思われていましたが、X線望遠鏡や、干渉計で正確に測ったところ、丸ではなく画像のような本体の半分近くの巨大なこぶを持った恒星だと分かりました。ベテルギウスは太陽系に置き換えると木星軌道付近まで及ぶ大きな恒星で、こぶの原因はその大きな体で激しく脈動している為と言われています。太陽も脈動しているのですが、表面だけに過ぎず、おとなしい方です。ですが、ベテルギウスは核付近から表面まで秒速何千〜何万キロというとてつもないスピードで動いており、そのパワーに耐えられず表面がこぶの様に盛り上がったと研究されています。
そんな激しいベテルギウス。なぜ話題になっているかと言うと、近々、超新星爆発を起こすのではないかと分かったのです。星の死です。小さい恒星はどんどん小さくなり自ら光を放てなくなり静かに死んでゆきます。ですが、リゲルやベテルギウスといった巨大な恒星達は死を迎える寸前、若干小さくなった後、核融合でとんでもない光とチリとガスなどを撒き散らし、大爆発します。大きな恒星ほど短命であり死は壮大です。今のベテルギウスは若干小さくなったところです。巷の噂では2012年に超新星爆発を起こすとデタラメの様な事が言われています。誰も未来を見れるわけがないのですが、案外嘘とも言えません。人間が今見ているベテルギウスは640年前の光ですので、もう超新星爆発しているかもしれませんね。人間スケールで間近であることは違いはないのです。それがいつなのかははっきり言える訳がありません。
過去にも超新星爆発はありました。1400万光年(?)離れたところで超新星爆発を起こし、地球にガンマ線バーストを降らせ、生命絶滅危機をもたらしました。ですが1400万光年(?)離れたところの話です。ベテルギウスはたったの640光年。前回の超新星爆発と比べると目と鼻の先です。ですが研究によるとベテルギウスからのガンマ線バーストの直撃は無さそうです。ちょっと安心ですね。
日本では超新星爆発の前兆をとらえる装置があります。この盛大な天体ショーをいち早く教えるためらしいです。
研究者のイメージです。
『ベテルギウスが超新星爆発を起こした場合、最初に夜空が少しずつ明るくなり誰もがベテルギウスの異変に気付くでしょう。数時間経つと満月より明るくなり車はヘッドライト無しでも走れるかも知れません。昼になっても太陽に負けずに輝き曇りの日でも自分の最後の有様を見せつけてくれます。約4ヶ月間、人間達に夜を与える事なく振り絞り静かに消えてゆき、巨大なブラックホールになり、オリオン座はベテルギウスを失い、片腕を無くしてしまうでしょう。』……凄い天体ショーですがちょっと悲しいですね。いつも見るオリオン座が欠けてしまうんですよね。オリオンじゃなくなりますね。
冬の大三角形の一つでもあり、真っ赤に光り、大きなこぶをもち、激しく脈動するベテルギウス。大好きな恒星が死を迎える……。悲しすぎます。
……KHでし…た(*_*)
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